
ロデムレポート000
横山光輝三国志
これは果たして入門書か否か
様々な入り口
改めて問うまでもなく、入門書として世に広く認められている横山御大の三国志ですが、
元の単行本で60巻(潮漫画文庫版で全30巻)というボリュームは
ちょっと手を出しづらいのもまた事実でしょう。
今や小説、漫画、映画、ゲームなどの様々な三国志が存在し、
少し意外に思われるかもしれないゲームの三国志が出発点になる人も多々います。
そんな中で、入門用のマストアイテムとしての横山三国志の立場は失われつつあるかもしれません。
しかしそれで横山三国志の価値が薄れるかというと、私はそうは思いません。
そもそも私自身、三国志という作品の中で横山御大のそれに触れた順番は大分後であり、
それでも新鮮な気持ちで読むことが出来たのです。
国内では恐らく最もスタンダードな、吉川英治の小説版ひとつ取っても読む人それぞれ印象は様々です。
吉川版をベースにしつつも、独自の解釈と巧みな演出で語られるストーリー。
「ああ、こう解釈するのか。でも俺はこうだなあ」
などと考えながら読むのもまた乙なものです。
御大の作品はどれから読むべき?
ところで視点をガラッと変えて、横山光輝作品としては入門書に適しているでしょうか?
やはり巻数が壁ですよね。御大の作品ジャンルは非常に多岐に渡っています。
人によって好みもあるでしょうが、三国志はクセの少ない作品と私には思えます。
また、長い話にも関わらずマンネリ化することもなく飽きずに読めますので、
やっぱり入門書に最適と言えるかもしれません。
個人的な好みの横山入門書は別にありますが、それはまたの機会に述べることにいたしましょう。
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