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ロデムレポート003
これがオススメ!横山光輝作品

到底一度には紹介しきれませんが

まずは水滸伝からいってみましょう

以前述べた通り、横山御大の作品ジャンルは非常に多岐に渡っています。
どの作品からなら入り易い、これは御大の作品を読み慣れてからの方がより楽しめる、
といったものは人それぞれですので、私の意見も私見に過ぎません。
まず、おおざっぱに分けて昔の作品と最近の作品ではどちらが読み易いか、
これは凄く悩ましい問題です。新しい作品は絵も洗練されて万人が取っ付き易い印象ですが、
昔の作品の方が内容的には気楽に楽しめるものが多いので、入門者向けと私には思えます。
そこで本題の水滸伝の話に移りましょう。

神機軍師朱武これは御大が最初に手がけた中国歴史モノであるそうです。
三国志以降は原典に沿って、時には大胆なアレンジを施しながらも
様々なエピソードを詰め込み大長編となった後の作品群に比べ、
この水滸伝は原典に対し大幅な省略を行っています。
このさじ加減がですね、私にはツボ。
三国志は小説版や御大以外の漫画版にも傑作揃いで、いずれも甲乙付け難いのですが、こと水滸伝に関しては横山版が入門書としては抜群に優れていると私は思います。

どの辺がおすすめって、単純に面白いんですよ。
ま、そんなことはなかったってご意見も頂いたことはありますので絶対とは言いませんが、少なくとも邦訳の小説版水滸伝は娯楽作品というにはかなり敷居が高いです。一〇八星の名前を見てニヤニヤできるようなマニア(私とか)向けの書物と思います。

横山版では活躍する登場人物の数を絞り、本編のストーリーを進めることに徹しています。そして、現代人には道徳的にしっくりこないようなエピソードがばっさりとカットされて気分良く読むことができます。また重要な長所として話が短い!
元の単行本で全8巻、文庫版なら全6巻です。内容が薄いんじゃないかって?
そんなことはありません。長ければ良いというものではないのです。

最後にちょっとネタバレ。有名な古典にネタバレもないもんですが、
実は横山水滸伝はハッピーエンドで終わります。
原典の最後をぶった切った感じといえば、読んだことがある方は納得するかもしれません。
横山水滸伝のラストはあれでいいと思います。美しい終わり方です。
そうなると原典ないし邦訳小説のラストは良くないの?という疑問を持つ方も居るかもしれません。
三国志が寂しいラストで終わるように、水滸伝も寂しい結末を迎えるのが本来のあり方です。
が、私はこの横山版では描かれなかったラストが小説版の中では最も好きなエピソードです。
宋江と鉄牛の強い絆、是非とも自分の目でご確認ください。

さて、他のおすすめ作品のお話はまだまだ続きますが今回はこれにて。

水滸伝6巻セット 漫画文庫横山光輝水滸伝6巻セット 漫画文庫小太郎
小太郎曰く
濃い内容の原典が、
気楽に楽しめる娯楽作品に。
全編に横山節が炸裂する
オリジナリティあふれる
和製水滸伝の代表作です。
全6巻セット。

水滸伝 (1) (ちくま文庫)駒田信二水滸伝 (1) (ちくま文庫)半蔵
半蔵曰く
和製水滸伝はバラエティに富んだ
ものが多いが、これは直訳だ。
三種類ある原典のうち最も長い
百二十回本によるもので、
唯一の個人全訳でもある。
水滸伝の全てを知るには
避けて通れない書といえるね。

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※あの吉川英治も水滸伝を書いています。
  絶筆なので注意が必要ですが、読みやすく、ある程度キリの良いところで終わります。

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